大人でも虫歯になると「厄介だなあ」という気持ちになりますよね。それは子どもも同様で、厄介であることには変わりありません。ただ、子どもの虫歯は大人よりも悪影響が出てしまう可能性が否定できず、深刻な問題です。
子どもの虫歯は痛みだけではなく、日常生活に影響をおよぼします。虫歯の徴候を見つけたら、できるだけ早めに小児歯科で治療を始めましょう。
治療の開始が早ければ早いほど、子どもにとって悪影響のリスクを減らすことができます。
■子どもの虫歯はどんな悪影響が?小児歯科で定期的なチェックを
小児歯科では虫歯の予防や発見を重視しています。子どもは大人よりも虫歯に気付きにくく、痛みを感じる頃にはすでに深く進行してしまっていることが多いためです。そのため、定期検診をおすすめする小児歯科も少なくありません。
子どもの虫歯は成長過程に悪影響をおよぼす心配があります。
- 歯並びや骨格に歪みが出てしまう可能性がある
進行した虫歯の治療で抜歯せざるを得ない場合、永久歯との生え替わり前に口腔内にスペースができてしまいます。そのため、ほかの歯の成長の方向や位置に影響が生じ、歯並びや骨格に問題が生じてしまうかもしれません。 - 食事がうまくとれなくなる
虫歯の痛みで飲食がつらくなってしまう子どももいます。栄養状態が悪くなり、成長に悪影響が出てしまう可能性があります。
このようなリスクを遠ざけるにこしたことはありません。日頃の歯磨きチェックや定期検診で虫歯を予防し、見つけたときには早めの治療を心がけましょう。
■虫歯や歯の状態で集中力や運動能力に影響が出てしまうことも!
意外かもしれませんが、進行した虫歯や不健康な歯の状態は学校生活で思わぬ悪影響が生じてしまうことがあります。
- 集中力が保ちにくくなる
虫歯がある子どもはイライラしやすく、集中力を保ちにくい傾向があります。勉強や習い事などで集中しにくくなるかもしれません。 - バランス能力や運動能力に悪影響がある
身体のバランスを取るときや運動するとき、人間は無意識に歯を食いしばります。歯並びに問題がある子どもは食いしばりが難しく、バランス能力や運動能力の発達に問題が出る可能性が否定できません。
■小児歯科での検診+歯磨きや食生活も効果的な予防に
虫歯の予防や歯並びのトラブル解決には、小児歯科での定期検診がとても役立ちます。同時に、ご家庭でも歯磨きの仕方や食生活に気を配りましょう。虫歯予防や歯並びのトラブル発見の効果が飛躍的に向上します。
歯の健康を保つ効果がある正しい歯磨きや食生活は、一度慣れてしまえば一生続けやすくなるものです。人生100年とも言われる今、自分の歯と長く付き合えるよう、お子さんと一緒に大切にケアしていきましょう。