一般歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科…歯科には色々なジャンルがあります。それほど「歯」を気にする人が多いという証明かも知れません。
しかし、ときには「どの歯科がどんな治療を?」と迷ってしまうかもしれません。とくに最近は複数のジャンルを取り扱っている歯科も少なくないため、混乱しそうです。
ここでは一般歯科と矯正歯科の違いについてご紹介します。
■【ざっくり分けると】歯の異常は一般歯科、歯並びの悩みは矯正歯科
とても簡単に分類すると、一般歯科と矯正歯科の違いは以下のようになります。
・一般歯科
虫歯、歯周病などの歯の治療や入れ歯の治療、口腔全体の悩みを診察・治療します。
・矯正歯科
歯並びの悩みを改善する。「歯の矯正」と言えば矯正歯科。治療に差し支えがないように虫歯や歯周病の治療をすることもあります。
つまり、「歯の治療は一般歯科」「歯並びが気になるなら矯正歯科」ということになります。
■一般歯科で定期的な検診がおすすめされる理由
職場での健康診断やお子さんの学校の検診で「歯医者で定期検診を受けましょう」とよく勧められませんか?これは歯の健康の維持に効果があるためです。
数ヶ月に一度の定期検診で虫歯や歯周病の早期発見や治療ができるようになります。歯の健康は生活の質や老後の咀嚼に大きく関係すると言われており、良好な状態を保つことが重要視されているのです。
ライフスタイルに定期検診を取り入れることによって、自分の歯と長く付き合えるようになるでしょう。お子さんも小さな頃から小児歯科で定期検診を受ける経験をしておけば、大人になってからも継続しやすくなります。
■国民皆歯科健診の導入検討がスタート
歯の健康は国の政策の重要事項にもなっています。「国民皆歯科健診」の導入が検討され始めました。数年中にはすべての国民が歯の検診を受けられるようになります。
その背景には「80歳になっても20本以上の歯を残そう」をモットーにした「8020運動」もかかわっているでしょう。
高齢になっても自分の歯で食事をし、しっかりと噛み締めることは、歯だけではなく全身の健康状態を良好に保つはたらきをします。認知症の発生リスクを抑えるという報告もあるほどです。
歯の健康は一生の健康に通じるものです。そのためには一般歯科での定期検診をぜひ生活に取り入れましょう。その際に歯並びが気になるのなら、矯正歯科について歯科医に相談してみてください。