歯の豆知識

親知らずは抜かなきゃいけないの?

2025年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

🦷親知らずは抜かなきゃいけないの?

多くの人が悩みをもつ「親知らずの抜歯」。奥歯のさらに奥に生えてくる親知らずは抜くのが面倒だと感じている人は多いのではないでしょうか。また、「親知らず」とはどいう状態のことを指すのでしょうか。

親知らずの抜歯にはさまざまなメリットがあります。今回は、親知らずに関する様々な疑問を解消し、ご自身にとって最善の選択をするため、参考になさってください。

■ 親知らずとは?

親知らずとは、正式には「第三大臼歯」と呼ばれ、奥歯の一番奥に位置する歯です。この歯が生えてくる理由は諸説ありますが、大昔の人類は生のお肉や固い植物などを強く噛み砕いていたため、親知らずを含む32本の歯を使用していたと考えられています。親知らずが生えてくるのは、その名残であると言われています。

一般的には10代後半から20代前半に生えてくるものですが、生えてくるタイミングや生え方は人それぞれ。歯ぐきに生えるスペースが不足していたり、斜めに生えてきたり、埋まったままだったりする場合も多い歯です。

■親知らずを抜くメリット

そもそもなぜ、親知らずは抜くべきものなのでしょうか。実は、親知らずを抜くことは実は口内の衛生環境を保つためにとても大切なことなのです。

親知らずを抜くメリットとしてよく言われるのは、虫歯や歯周病の予防になることです。親知らずは一番奥に位置するため、歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすい場所です。抜歯することで、これらのリスクを減らすことができるのです。

また、歯並びへの悪影響を防ぐという理由もあります。親知らずが斜めに生えてきたり、埋まったままになっている場合は、周りの歯を圧迫し、歯並びが悪くなることがあります。抜歯することで、歯並びへの悪影響を防ぎます。

顎関節症のリスクを減らすという点も挙げられます。親知らずが噛み合わせに悪影響を与え、顎関節症を引き起こす可能性があります。抜歯することで、顎関節症のリスクを減らすことができます。

親知らずが歯ぐきに部分的に埋まっている場合、周囲の歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。抜歯することで、炎症のリスクを減らすことができるのです。

 ■親知らずは必ず抜くべき?

とはいえ、親知らずは必ずしも抜かなければいけないわけではありません。というのも、親知らずは正常に生えていて、噛み合わせにも問題がない場合や、完全に骨の中に埋まっていて、問題を起こしていない場合もあり、治療を施さなくてもよいと医師が判断する場合もあるのです。

 ■親知らずの抜歯、判断のポイントは?

親知らずを抜くか抜かないかの判断は、レントゲン写真などを用いた精密な検査結果に基づいて、歯科医と相談しながら決めましょう。

親知らずが虫歯や歯周病になっていたり、親知らずが斜めに生えていて、周りの歯に悪影響を与えている、親知らずが埋まったままになっていて、炎症を起こしている顎関節症の原因となっている可能性がある、将来的に矯正治療を検討しているという場合は、治療を完了しておいたほうが良いのです。

■まずは歯科医院の診察を受けてみよう

親知らずの抜歯について不安なことが少しでもあれば、奥歯の奥になにか違和感があるのなら、原因が親知らずかどうか分からなくても、まずは近くの信頼できる歯科医院の診察を受けてみることをおすすめします。

歯科医院の診察では、親知らずの状況をチェックしてくれるのはもちろん、口内環境の検診もしっかり行ってくれます。たとえ親知らずが問題ではなかったとしても、別の問題が見つかったり、日常の歯磨きでは除去しきれなかったプラークや歯石の除去なども行います。

歯科医院に相談することはメリットしかないと言えそうです。診察を受けてみようと思われる人は、ぜひお電話にてお問い合わせください。

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