歯の豆知識

小児歯科で子どもにブラッシング指導をする意味は?具体的な内容・流れも解説

小児歯科では、お子さんへのブラッシング指導にも力を入れています。 「いったいなぜブラッシング指導を行うの?」「どんなことを教えているの?」と思う方に向けて、指導の内容や目的をお伝えします。 ブラッシング指導の意味を知って、お子さんの歯の健康のために役立ててみてください。

■小児歯科で行うブラッシング指導とは?

ブラッシング指導とは、いわゆる「歯磨き指導」です。 毎日何気なくやっている歯磨きを、わざわざ歯科医院で教えてもらうなんて…と思う方も多いかもしれませんね。 しかし「歯磨きする」は「磨けている」とイコールではありません。

歯磨きの癖を知り、それを改善していくために必要なのが、ブラッシング指導というわけです。

 

■お子さんにブラッシング指導を行う意味

ブラッシング指導は、大人だけではなく幼いお子さんにも積極的に行っています。 なぜなら、で20210826-2.pngきるだけ早い時期に正しいブラッシングを習慣づけることが、将来のお口の健康につながるからです。

特に小さなお子さんは、
・歯ブラシはとにかく口に入れていればいい
・全体をささっと磨いてぶくぶくすればOK
・がんばって歯磨きしているけれど、磨けているのは一部だけ

このような事態に陥りがちです。
また普段からお子さんのお世話をしている保護者の方も、
・子どもが普段どんな風に歯磨きをしているのか?
・どこに磨き残しが発生しているのか?
・子どもの歯並びの特徴と歯磨きの注意点

については、よくわからないまま日々の生活を送っているというケースがほとんどです。 小児歯科でのブラッシング指導は、お子さんと保護者の方が、そろって普段の歯磨き習慣について見直す良い機会となります。

スタッフがお子さんの癖を確かめた上で、どこをどう改善すればより良い歯磨きになるのか、丁寧に伝えていきます。 何度も繰り返すうちに、「歯磨きは汚れを落とすためにするもの」という意識も育っていくでしょう。

幼い頃は保護者の方の仕上げ磨きでなんとかなっていても、大人になってもずっと仕上げをしてあげるわけにはいきません。 幼少期からのブラッシング指導で、お子さん自身の歯磨き技術を高めていきましょう。

 

■ブラッシング指導の流れ

ブラッシング指導は、以下のような流れで行います。
・お子さんの歯磨き方法を確認する
・汚れを染め出し、磨き残しの状況を一目で把握できるようにする
・汚れが残っている部分の磨き方を指導(歯ブラシの当て方や力加減など)
・スタッフが付着した汚れを徹底的に除去

現在、歯に付着している汚れを落としながら、今必要な技術・知識を身につけられます。 回数を重ねるごとに、ブラッシングのコツをつかむお子さんも少なくありません。

※汚れを染め出しとは、
歯磨きした後に使用するとプラーク(歯垢)が赤く染まるので、磨き残しが目でしっかりと見えるようになります。 この磨き残しの部分は、毎日、歯磨きをしていても磨けてない部分です。 この部分をしっかりと磨くことができるようになると、虫歯や歯周病を予防することができます。

■ブラッシング指導でお子さんの未来の歯を守りましょう

普段何気なく行っている歯磨きですが、実は大人であっても「正しく実践する」のは難しいものです。

なので力加減が未熟で、歯磨きの意味や目的を十分に理解していない子どもにとっては、さらに難しいと言えるでしょう。

だからこそ意味を持つのが、プロによるブラッシング指導です。
・なぜ歯磨きをしなければいけないのか?
・どうやれば上手に歯磨きできるのか?

これらの点を、お子さん目線で優しく丁寧に伝え、将来の歯の健康を守っていきます。

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