「虫歯はうつる」と言われることがあります。実際、親御さんや周囲の人から虫歯がうつってしまったのでは？というケースも少なくありません。
なぜ虫歯はうつるのでしょうか。お子さんの虫歯を防ぐため、大人もできることを考えましょう。
■大人から子どもに虫歯がうつる？その原因は
大人からうつると言っても、お腹のなかにいる赤ちゃんが虫歯を持って産まれることはありません。歯が生えていないため当然ですが、口のなかには虫歯の原因になる菌も存在しない状態です。
でも、生まれてからはいろいろなリスクが発生します。お母さんのお腹のなかでは無菌で過ごしていたものの、外の世界は虫歯菌をはじめ、たくさんの細菌がウヨウヨしています。虫歯の原因になる菌もそのひとつです。
乳歯が生えてからは虫歯に注意しなければいけません。このとき、とくに気を付けたいのが離乳食の時期です。
ご家庭によっては離乳食を親御さんが口移しであげたり、ご自分が使ったお箸を使って分けてあげたりするのではないでしょうか。このときに大人が虫歯の原因になる菌を持っていると、赤ちゃんの口に菌がうつってしまうのです。口移しや同じお箸の使用などは避けたほうがよいでしょう。
■子どもの虫歯を防ごう！大人ができること
お子さんの虫歯を防ぐのはお子さん自身のホームケアが重要ですが、大人ができることもあります。
何より効果的なのが「虫歯の原因になる菌を持たないこと」。つまり虫歯をなくすことです。赤ちゃんが生まれる前にご両親や周囲の人が虫歯を治しておくと安心です。
また、生まれたあとに定期的な検診で虫歯予防に努めるのもかなり効果があるでしょう。
お子さんの乳歯が生えてきたら小児歯科へ行き、ブラッシング指導やフッ素塗布をするのもおすすめです。
小さな頃から予防歯科を取り入れることで、成長してからの虫歯も防ぎやすくなります。パパやママの定期検診と一緒に、お子さんも歯科に通ってみてはいかがでしょうか。
■虫歯を遠ざけて健康な歯に！家族みんなでデンタルケアを
永久歯に生えかわるからといって、乳歯が虫歯になってよいわけではありません。乳歯の虫歯は永久歯の成長に悪影響が出ることもあります。
大人からうつってしまう可能性もある虫歯は、生活のなかにデンタルケアを取り入れるだけで予防しやすくなるものです。ぜひ家族みなさんでデンタルケアにトライしてみてください。
