院長ブログ

学校における歯科保健・子どものむし歯予防

学校における歯科保健

新学年が始まり、夏休みまでの間に各学校において学校歯科医による歯科口腔(こうくう)健康診査(以下健診)が行われます。その結果に基づき、問題点を指摘された生徒には学校より治療勧告書(健診のお知らせ)が生徒に手渡されることになります。

過去において検診はむし歯を発見することに重きを置かれていましたが、菌ねん口腔衛生観念の向上に伴い、予防的な視点を重視し、むし歯や歯周疾患になりかけている状態であれば、これを指摘し、改善をうながすことも含めて健診が実施されるようになってきました。

健診後、家庭に戻られた児童・生徒がCO(シーオー)、といわれたと聞かれることがあるかもしれません。これは歯のカルシウム分が抜けだし、むし歯になりやすい状態にあることや、ブラッシングの足らない部分があることにより、歯肉炎を発症しかけている状態を指します。放置するとむし歯や歯肉炎に至りますので、早期に適切な処置・指導を受ける必要があります。

大阪府学校歯科医会の資料を参照しますと、大阪府下(大阪市は除く)の小学6年生において永久歯のむし歯経験歯数は、1人あたり平均が1本を下回っております。

『学校歯科保健統計資料・小学校第6学年児童及び中学校第1学年生徒の平均むしば経験歯数および口腔状態調査』

近年の改善傾向には目を見張るものがあります。これは各家庭における歯磨き、食育等の保健教育と、それを支える学校保健教育が結実したものであろうと思われます。

しかしながら、年齢を重ねるうちに保護者からの手を離れ、口腔ケアをさぼりがちになることや、食生活が乱れるなど、むし歯を増加させる傾向が見うけられるようになってきます。保健教育に終わりはありません。生涯教育の一環として家庭内での保健教育をお願いし、一生自分の歯で食べることができるよう、良い習慣づくりをお願いします。

児童・生徒が治療勧告書を持ち帰った場合、放置せず、かかりつけ歯科医院にて適切な治療・市度を受けていただくことをお勧めします。

子どものむし歯予防

多くの親御さんがお子さんのむし歯でお悩みだと思います。むし歯になれば早期の歯科受診が必要ですが、まずはむし歯にしないことが大切です。そのためには飲食の仕方、間食の取り方、そして歯みがきがポイントとなります。

「むし歯菌はうつる」と耳にされたことはないでしょうか。生後間もなくの赤ちゃんの口の中には、むし歯菌は存在しません。ところが成長するにつれ、スキンシップ・生活習慣により、周囲の人間の口腔内から赤ちゃんへと菌が感染し、むし歯へのリスクが高まります。

3歳までにむし歯菌に感染しなければ、その後成長してもむし歯にはならないという説もあります。むし歯菌に感染させないためには3歳までは、食べ物の口移しや噛んだものを与えない、お箸や食器の共有を避ける、いうことも考えられますが、子どもの成長にはスキンシップも欠かせません。すこしでも感染リスクを低くするためには、周囲の加太方

の口腔内に潜むむし歯菌を少なくしておくことも重要なことです。むし歯があれば早く処置し、正しいブラッシング方法を身につける。そうすればむし歯菌は減少します。

また、むし歯になるので間食を与えたくないとお考えの方もおられますが子どもの成長の上で間食の摂取は大切です。食べる頻度や質・量を考えて与え、ダラダラ食いを避けましょう。キシリトールを含む間食の選択も推奨します。キシリトールは虫歯菌の感染を予防し、歯の再石灰化を促進する効果があります。

さらに、歯質を強化し虫歯菌から歯を守るには、歯面へのフッ素塗布が効果的です。歯科医院でのフッ素塗布以外にも、歯磨剤・洗口剤・ジェル等にフッ素含有のものがありますので、歯科医師や歯科衛生士に相談し、お子さんに合ったものをお選びください。

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