歯の豆知識

子どもにフッ素塗布するメリットとは?虫歯予防に効果的!

虫歯にかからない予防策として、フッ素塗布は有効な手段です。一度虫歯にかかってしまうと、その歯を削ることは避けられません。フッ素塗布は子どもの頃から実施することで歯を強くしてくれるため、虫歯から乳歯や生えたての永久歯を守ることができます。

 ■デリケートな子どもの歯は虫歯の進行が早い

 乳歯は永久歯より柔らかく、歯の表面にあるエナメル質がとても薄いため、虫歯の進行が早い傾向にあります。そして「乳歯は永久歯に生え変わるから大丈夫」と安心してしまうのは、少し危険です。なぜなら、乳歯の状態で歯を失うと抜けたスペースに隣り合う歯が移動してしまい、歯並びを乱してしまうことがあるからです。

また、永久歯も虫歯に侵されやすくなるといったリスクもあります。子どもの頃から虫歯予防を徹底することこそ、健康的な永久歯を手に入れるための大切なポイントです。日々の歯磨きにプラスして実施するフッ素塗布には、エナメル質の回復や強化、虫歯菌を弱める役割が期待できます。子どもの歯は柔らかいからこそ、フッ素塗布が浸透しやすいのがメリットです。

フッ素は市販でも販売されていますが濃度が低く、予防効果は10%~20%程度と考えられています。一方、歯科医院で扱われているフッ素は高濃度で、予防効果は40%~50%と高水準です。

 ■子どものフッ素塗布は毎月の定期健診で

フッ素塗布自体は、最速で1歳半から実施可能です。以降は15歳までを目途に定期的に行なうことを推奨します。できれば乳歯の前歯が生えそろったタイミングでフッ素塗布をスタートしましょう。

子どもは歯医者に苦手意識を抱くと、フッ素塗布をさせてくれない可能性があります。通院には歯医者に慣れてもらう意味でも大切な習慣です。また、乳歯の奥歯が生える2歳半頃、永久歯が生えそろう14歳、15歳頃は、フッ素塗布を積極的に行なうことで歯を強化できます。

歯科医院では高濃度のフッ素を扱うため、頻度は3ヶ月~半年に1回程度で問題ありません。定期健診の際には、担当医が口内の様子をチェックしたうえで適切なアドバイスを行います。永久歯は一生の付き合いになるので、生え始めから予防していくことが大切です。

 ■定期健診後のフッ素塗布で虫歯を予防しよう

毎月の定期検診後には、歯を強くするフッ素塗布をおすすめします。幼少期から歯科医院に通うことを習慣化できれば、子どもの歯医者に対する苦手意識の軽減が可能です。子どもの健康的な歯を維持させるためにも、フッ素塗布をはじめとする定期的なケアは非かなり重要です。担当医のアドバイスを受けながら、しっかり続けていきましょう。

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