院長ブログ

受け口になりそう?・指しゃぶり・爪かみについて

受け口になりそう?

歯科矯正治療の開始時期は、ひとそれぞれあごの状態や歯の生え変わりの状況などによって異なります。乳歯の時は正常だったけど永久歯の上の前歯が、下の前歯より内側に出てきて“受け口”になりそうな場合とても心配になりますがこの時期からもうしばらくの間で、上の前歯が下の前歯より前へ出てくれることは、大切なポイントになります。

すなわち、上の前歯が下の前歯より内側に生えてしまいますといわゆる反対咬合という状態になり、これから王政になる上顎の発育の妨げになることが考えられます。

今、上の前歯が生え始めているところで、この時期にうまく上の前歯の生え方を誘導してあげることは、大変有意義なことも多いです。

完全に歯がはえてしまって反対になってしまってからでも、治療は可能ですが、この時期なら、比較的簡単な器具や装置によって比較的短期間で改善できる場合も多いです。もちろん、程度によっては難しい場合もありますが。一度かかりつけの歯科医院か専門の先生にご相談されるとよいと思います。

指しゃぶりについて

指しゃぶりと不正咬合の関連は以前から周知されており、保健所や学校検診などでは歯並びへ悪い影響を及ぼす習癖のひとつとしてチェックの対象になっています。

ただ、幼児の指しゃぶりは、多くの子どもさんにみられる生理的な行動の一つと考えられ、無理やりに指しゃぶりをやめさせればよいというものではなく、強制的に中断させることによって弊害が生じた事例も報告されています。

指しゃぶり不正咬合(上顎前突や開咬など)は関連が分かりやすく、指しゃぶりそのものに否定的なイメージがあるため、なるべく早くやめさせたいということはよくわかります。しかし、歯並びへの影響ということでいいますと、おおむね6歳ぐらいまでに中止すれば、それまでの指しゃぶりによって生じた不正咬合は消失するといわれていますし、就学年齢になると周りのお友達などの目が気になる年ごろとなり、自然に指しゃぶりをしなくなることも多いと思います。

3歳前後ならば焦らず、慌てず、ゆっくりとやめさせてあげるのがよろしいかと思います。ただ、あまりにも口元が気になる、あるいはいつまでたっても指しゃぶりをやめるようなそぶりがないということでしたら、かかりつけの歯科医院にご相談されるとよいと思います。

爪かみについて

人らはさまざまな癖があります。その中でも悪習癖といい、体に影響を及ぼすものもすくなくありません。『爪かみ』も悪習癖の一つであり、お口への影響としては、歯並びがわるくなことが考えられ増す。爪かみをしている間中、歯に対して好ましくない力が働き続け、そのため歯の位置が本来あるべき場所からズレてしまったり、歯の萌出時期と重なってしまうと十分に生えきらずに途中で止まってしまうことがあります。

歯並びをよくする矯正治療ではこのように弱い力を正しい方向にかけ続けることにより歯の位置を修正していくのですが、爪かみでは力が悪い方向に働き続けると考えていただければご理解いただけるのではないでしょうか。早期であれば爪かみを止めるだけで歯列が修正される場合もあります。

癖を止めさせるのは難しいものですが、悪習癖の影響を理解できる年齢であれば焦らずじっくり話すことで止めてしまえる場合もありますし、少しばかり強引ではありますが、爪かみ防止のための苦い味がするマニュキュアなどの使用も選択肢の一つです。噛み合わせなどに問題がないか、一度歯科医院でチェックされることをお勧めします。

爪かみ以外にお口に影響のある悪習癖としては指しゃぶりや舌壁などが挙げられます。それぞれ歯並びに少なからず影響を及ぼしますので、お子さんをよく観察していただき、そのような癖がないか観察することも大事な事ではないでしょうか。もし悪習癖なのかなと思うようなことがありましたら、歯科医院にご相談いただければ解決策が見いだせるはずです。

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