歯の豆知識

一般歯科の「予防歯科」は何のためにあるの?重要性と具体的な内容を解説

こんにちは。昼夜の寒暖差が大きく体調を崩しやすい季節になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか? 今回は全身の健康にも大きく関わる「予防歯科」について詳しくご説明いたします。

 歯医者さんと言えば、「歯が痛くなったときに嫌々行く場所」というイメージを抱いている方もまだまだ多いのかもしれません。「虫歯になったとき、治療をしてもらった」という経験がある方も少なくないでしょう。

しかし近年、一般歯科クリニックが担う役割は大きく変化しています。そのキーワードになっているのが「予防歯科」です。

予防歯科とはどのようなもので、なぜ重要視されているのでしょうか。「これまであまり歯科クリニックになじみがなかった」という方にも、分かっていただけるよう詳しくご説明します。

■一般歯科における予防歯科とは?

予防歯科とは、歯のトラブルが起きないよう、予防のためのケアに力を入れた歯科診療のことです。「歯は一生もの」と言われるとおり、虫歯になり削ってしまった歯がもとに戻ることはありません。ただ単純に「痛みが取れればいい」と考えるのではなく、将来的に1本でも多くの歯を残すことを重視しています。

予防歯科で行われるのは、単なるお口のメンテナンスではありません。

虫歯や歯周病の兆候があれば、非常に早い段階で対処できます。専用の機械を用いて、ブラッシングだけでは落とせない頑固な汚れを落とすこともできます。

予防歯科をうまく活用すれば、患者さん自身の治療負担を減らしつつ、お口の健康を長く保ち続けられるのです。

■予防歯科が注目されている理由は?

予防歯科が注目される理由の一つは、口腔トラブルと全身の健康状態との関係性にあります。

私たちの身体は、日々食べるものから作られています。さまざまな食物を自分自身の歯でしっかりと噛み、摂取することで、肉体面はもちろん精神面も健やかな状態を保てるでしょう。

年齢を重ねれば重ねるほど、歯を失うリスクは増大します。入れ歯やインプラントなど、失った歯の機能を補う治療法はあるものの、自分自身の歯に勝るものはありません。言語機能を維持するためにも歯を守ることは極めて重要であり、そのために予防歯科が注目されています。

また比較的若い世代でも増えている歯周病は、心臓病や糖尿病といった深刻な全身疾患との関連性も指摘されています。早期発見から早期治療へとつなげることが、医療費負担を抑えるポイントにもなるでしょう。

■予防歯科では具体的に何をするの?

 クリニックでは具体的に、以下のような口腔ケア・処置を受けます。

  • 患者さんからの聞き取り
  • 口腔内の状態チェック
  • 汚れ残りチェック
  • 生活習慣とブラッシングの指導
  • 歯石除去、クリーニング
  • フッ素塗布

口腔トラブルを予防するため、基本となるのは日々行っているセルフケアです。とはいえ、誤った方法でお手入れを続けている方も決して少なくありません。そうした状況に気づき、改善し、より良い方向に導くのが予防歯科の大きな役割です。

またどれだけ力を入れていても、セルフケアだけですべての汚れを取り除くのは難しいもの。できるだけきれいな状態をキープできるよう、プロの道具と技術を使ってサポートするのも、予防歯科の仕事です。

■予防歯科はどこに注目して選べばいいの?

特にトラブルがなくても定期的に通い、長く付き合うことになる予防歯科。クリニック選びで悩んだときには、以下のポイントにも注目してみてください。

  • 予防歯科の取り組みに力を入れているか
  • 歯科衛生士から予防のためのアドバイスを受けられるか
  • 口腔トラブルを予防するための施術が受けられるか
  • 診療日や診療時間、立地条件など通いやすい条件が整っているか など

付き合いが長くなるぶん、ご自身との相性も重要なポイントです。なんでも気軽に相談できるような、かかりつけ歯科医を探してみてくださいね。

■予防歯科のメリットを理解して健康を守ろう!

予防歯科になじみがない方にとっては、「特に異常がないのに歯医者さんに行くなんて…」と感じるかもしれません。

しかしながら、異常を自覚する前の段階からクリニックに通い、予防ケアを行うことには非常に大きな意味があります。ご自身の健康を守ることにつながるでしょう。

予防歯科を利用するためには、歯科クリニックに連絡して「お口の中の状態を一度確認してもらいたい」と伝えればOKです。予防歯科の取り組みに力を入れているクリニックを探し、うまく活用してみてくださいね。

  • 電話でのお問い合わせ
  • アクセス
  • WEB初診予約