半永久的に使い続けられるというインプラントですが、それでも「寿命があるのでは?」と気になるものですよね。
長持ちするのは確かなものの、しっかりしたお手入れがなければ弱ってしまうかも。今後の生活のためにも、インプラントの寿命や長持ちさせるお手入れについて知っておきましょう。
平均寿命はどれくらい? 40年も使い続けたインプラントも!
インプラントの平均耐用年数(いわゆる寿命)は、おおむね10年~15年前後だと言われています。あくまで平均で、お手入れ次第では差が出てくることもあります。ご自身の歯として丁寧なお手入れをしたり、定期検診をしっかり受けましょう。
とはいえ、やはり耐用年数にはばらつきがあります。
もっとも長い使用年数として知られているのは、1965年におこなわれた初めてのインプラントの臨床を受けた患者さんの記録です。
この患者さんはなんと40年も同じインプラントを使い続けました。大きなトラブルもなく、患者さんの寿命が全うされるまで添い遂げたそうです。
インプラントを長持ちさせる効果的な方法
丈夫で美しいインプラントを長持ちさせるためには、日頃のお手入れや心掛けが大きな効果を発揮します。ぜひ実行してみてください!!
・定期メンテナンスで歯周病を防ぐ
・喫煙を減らして口腔の健康を意識する
・就寝中の歯ぎしりや食いしばりの癖があるならマウスピースを使用する
インプラントをされている方は、お手入れが不足だとインプラントを原因とした歯周病を発生させるリスクがあります。定期メンテナンスでチェックし、歯石をはじめとした汚れの除去が予防に繋がります。
喫煙習慣があるのなら、本数を減らしましょう。喫煙は細菌感染の原因になることも。「インプラント周囲炎」という炎症を起こし、インプラントの定着が悪くなってしまう可能性があります。
寝ている間、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている自覚がある方は、マウスピースを使うと効果的です。歯ぎしりや食いしばりはインプラントのトラブルを引き起こすことがあるため、できれば軽減したほうが良いでしょう。
日頃からセルフメンテナンスも積極的に
定期検診のほかにも日常の歯磨きやうがいを丁寧にすると、インプラントの寿命に良い影響を与えます。手をかければかけるほど、インプラントは長く寄り添ってくれるでしょう。
歯ブラシで丁寧に磨く、フロスを使う、マウスウォッシュを忘れないなど、ご自身でもできるメンテナンスはたくさんあります。定期検診とあわせて、ぜひ心掛けてみてください。