歯は一生の宝物です。生え変わるとはいえ、乳歯のむし歯はできる限り防いであげたいと思う保護者のかたが多いのも当然です。大人ならセルフケアできるのですが、小さな子どもではなかなか難しいもの。子どものむし歯予防は大人の気遣いもとっても必要です。
■子どもの歯は未成熟!大人ができる日常の予防協力
エナメル質が多い子どもの乳歯は、大人の永久歯よりもむし歯になりやすいものです。きちんとケアしていたつもりなのに、気づいたらむし歯になっていたということもよくあることです。子どものむし歯予防のため、大人も一緒に日頃から気を付けてあげましょう。
・歯磨きの習慣をつける
基本中の基本です。大人なら習慣になっている歯磨きも、子どもはつい忘れてしまいがち。歯磨きのタイミングで一緒に磨いてあげたり、磨いたあとは磨き忘れや、仕上げ磨きをしてチェックをしてあげたりしてください。
・食べる時間をしっかり決める
食べる時間が適当で、一日に何回もダラダラと食べてしまうライフスタイルでは、口の中が汚れている時間が長くなってしまいます。基本的なご飯の時間、おやつの時間を決めておきましょう。
・歯並びに合わせたケアをする
子どもの歯並びは発展途上です。大人のようにまだ成長していないため、スキマができていることがあります。スキマに入り込んだ食べカスが歯ブラシだけで取り切れないようなら、歯間ブラシを使ったりうがいをしっかりさせるなどの工夫をしてあげて欲しいものですね。
■歯科医院での定期検診も効果的
ホームケアだけではなく、かかりつけの小児歯科で定期的に衛生士さんにチェックしてもらうことも効果的です。定期検診はむし歯予防効果のあるフッ素を塗ったり、早い段階(痛み出す前)でむし歯を発見・治療できたりというメリットがあります。
お子さんにとって「歯医者は怖い」というイメージがあるかもしれませんが、最近の小児歯科はお子さんが通いやすいよう、明るく楽しい雰囲気の医院が多くなっています。お子さんが「歯医者は楽しい」と思えるような歯科医院を積極的に探してみてください。
■家族と小児歯科で二人三脚のむし歯予防を
大人でもむし歯や歯周病になってしまうのですから、子どもだけでむし歯予防をするのは大変です。ご家庭の大人が協力しながら、口内環境のケア方法を学ばせてあげましょう。
一緒に歯を磨いたり、「お口を見せて」と仕上げ磨きをしてあげあげたりする時間は家族のコミュニケーションにもぴったりです。「やらなきゃダメ!」と気負うのではなく、明るいコミュニケーションのひとつとして楽しみながらホームケアを進めてみませんか。