歯の豆知識

正しい仕上げ磨きの方法と仕上げ磨きのコツ

こんにちは、今日は曇天。今にも雨がふりそうです。空模様を気にしながら「豆知識」をお届けいたします。

お子さんの仕上げ磨きのやり方に困っている親御さんたちは多いと思います。毎日欠かさずに歯磨きをしているけれど、このやり方で合っているのかな…と不安に感じている保護者もいるでしょう。

お子さんがむし歯になった場合、仕上げ磨きのやり方が良くなかったんだ…と自分を責める保護者の方もいます。

そこで今回は正しい仕上げ磨きの方法と、覚えておきたいチェックポイントをまとめてみました。磨き方がわからなくて困っている保護者の方や、これから仕上げ磨きを始める方はぜひチェックしてみてくださいね。

■正しい仕上げ磨きの方法

歯磨きの基本は歯ブラシの使い方です。歯ブラシの毛先は、歯にまっすぐやさしくあてるのが基本です。歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先を当てて磨きます。

歯磨きをしている時にお子さんに「痛い」と言われた経験はありませんか? 痛いと言われた場合は、歯磨きをする時の力が入りすぎているかもしれません。

歯磨きは軽い力で磨くのが理想的です。だいたい150~200gの力でよいと言われていますよ。歯ブラシの毛先が広がってしまうと力が入りすぎているサインです。毛先が広がらない力加減で、ゴシゴシせずに軽くブラッシングしましょう。

歯ブラシは小刻みに動かします。だいたい5~10mmほど動かしましょう。1~2本ずつ順番に磨けば、磨き残しが少なくなりますよ。

磨く回数は、1箇所につき20回以上が理想です。歯垢(プラーク)は歯ブラシだけではすべてを除去しにくいため、出来る限り丁寧に磨きます。

歯磨き時間は全体で3分以上が目安です。強い力で磨くと、歯ぐきを傷つけてしまうだけではなく、歯垢(プラーク)も落ちにくいです。強く磨いたからといって汚れがとれるわけではありません。

「歯磨きは痛い」と子どもが認識してしまうと、歯磨きを嫌がるようになるので力加減には十分に注意しましょう。

■磨き方のポイント

仕上げ磨きのやり方が分からない…磨くコツを知りたい…という保護者は意外と多いです。前歯を磨く時は、口腔内のスジの部分に当てないように磨きます。

スジに歯ブラシが当たると痛みを感じます。大人でもスジに歯ブラシが当たると痛いでしょう。痛みがあると子どもはすぐに嫌がるため、スジに歯ブラシを当てないように磨きます。歯と歯茎の境目が見えるように上くちびるを持ち上げるとやりやすいですよ。

奥歯は歯ブラシを奥側から前に向かって動かします。乳歯の時は奥歯が2本だけなので素早く磨けるでしょう。奥歯はとくにかみ合わせる部分の溝に歯垢(プラーク)が残りやすいため、念入りに磨きたいですね。

乳歯は永久歯に比べて小さくエナメル質も薄いため、むし歯になると神経に届く症例も少なくありません。乳歯が生えてきたら歯磨きを習慣化する必要があります。

■仕上げ磨きを習慣化させるコツとは?

仕上げ磨きは毎食後行うのが理想的です。習慣化することできれいな歯の状態を保つことができるため、むし歯予防につながるでしょう。

子どもの機嫌が悪いときには無理に行いません。機嫌が悪い時や調子が悪い時に、無理やり行うと、歯磨き自体を嫌がります。歯磨きが嫌いになると習慣化できません。

機嫌を良く見極めて、タイミングを見ながら磨きましょう。食後すぐ行うが理想的ではありますが、無理な場合は機嫌のよいタイミングで行います。

だらだらせずに素早く行うのが鉄則です。子どもが面倒くさがらないように、歯磨き中に歌ったり、楽しい話をしたりするのも効果的です。歯磨き時間は楽しいと思ってくれます。

仕上げ磨きの時間がお子さんとの大切なコミュニケーションの時間になっているというご家庭も多いですよ。

好きなキャラクターの歯ブラシや、好きな味の歯磨き粉を使うことでお子さんのテンションは上がります。好きなものを取り入れることで、面倒な歯磨きが待ち遠しいと感じるでしょう。

歯磨き粉に対する好き嫌いは多いため、グレープ味やいちご味など好きな味のものを選ぶと、歯磨きに対する抵抗感は少なくなるでしょう。

また、歯磨き粉を選ぶ際にはフッ素量も確認しておきたいポイント。フッ素はむし歯予防に効果がありますが、過剰に摂取するのは体によくありません。子ども用のものを選べば安心でしょう。

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