朝晩は冷え込み、お昼は結構蒸し暑い日が続いていますが体調はいかがでしょうか? 今日も「歯の豆知識」をお届けいたします。
歯が生え変わる時期は、口腔内トラブルがいっそう心配になる時期です。無事に永久歯が生えてくるかどうか、歯並びに問題はないかなど、心配が尽きません。乳歯から永久歯に生え変わり始めるのは5、6歳頃からなので、進級や進学で生活習慣が変わることで虫歯が増加する恐れもあります。
■口腔内の問題を早期発見しやすい
歯の健康維持は早期発見・早期治療が基本です。本来乳歯は自然と抜けてから永久歯が生えてきますが、隣り合う歯にひっかかったり、乳歯が抜け切らないうちに永久歯が生えてきたりといった問題が生じることもあります。その場合、永久歯に生え変わったあとの歯並びや噛み合わせに異変が起きてしまう可能性があります。
永久歯が予期せぬタイミングや場所に生えてきてしまう場合に対し、乳歯が抜けたにもかかわらず、永久歯が生えてこないといったケースもあります。あまりに遅くて心配なときは、歯科医院でレントゲンを撮影することで永久歯があるかどうか確認することができます。乳歯がなかなか抜けないときも、きちんと乳歯のあとに永久歯が控えているかどうかチェックするためにご来院くださいね。
また、生え変わり時期の子どもは活発なので、遊んでいる時に転倒して前歯をぶつけてしまうこともあります。衝撃で乳歯がぐらついているときも、歯科医院で治療が必要です。こうした口腔内の問題は、歯科医院に通っていることで気付きやすくなります。
■プロによる歯磨き指導とケアで清潔に
手先が器用になってくる年頃は、子どもが自分で正しく歯を磨けるように指導する必要があります。歯科医院では、普段きちんと歯磨きができているかどうかチェックするだけでなく、歯磨きのコツもお伝えします。
歯ブラシの選び方や持ち方、磨き方などに加え、保護者による仕上げ磨きに関してもアドバイスさせていただきます。子どもが磨けていない歯は保護者が磨きにくい歯でもあるため、細かく口腔内をチェックすることが大事です。
ただし、どうしても歯ブラシでは落としきれない汚れは存在します。その場合は、歯科医院でクリーニングを行ったり、3~4ヶ月に1度はフッ素塗布で歯を強化するケアが効果的です。
■早いうちから定期検診を受けよう
子どものころから定期検診へ行くことは、将来の健康を守ることにつながります。虫歯を治療すると一見元に戻ったかのように見えますが、決して虫歯になる前の歯と同じではありません。治療した歯は再度虫歯にかかる可能性が高いため、油断は禁物です。生え変わった永久歯は治療が不要なくらい健康な状態をキープできるよう、しっかりと歯科医院で予防ケアを行っていきましょう。