こんにちは。厳しい寒さが続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか? 今回は子供から大人まで塗布するフッ素についてご説明させていただきます。
一般歯科での定期健診や虫歯治療時におなじみのフッ素塗布。「毎回、歯科衛生士がやってくれるけれど、いったい何のためだろう…?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
普段何気なく行っているフッ素塗布には、お口の健康を守るための大切な意味があります。メリットやおすすめ頻度など、フッ素塗布にまつわる疑問を解消しましょう。
■一般歯科で行われるフッ素塗布のメリットとは?
フッ素塗布は、予防歯科で人気の医療行為です。一般歯科で塗布される「フッ素」とは、食品などにも含まれる「フッ化物」のこと。安全性も高く、継続的に塗布することで以下の3つのメリットを期待できます。
- 歯質の強化
- 歯の再石灰化
- 虫歯の原因となる菌の弱体化
歯の表面はエナメル質という物質で覆われ、外部の刺激を退けています。子どもの場合、生え変わり前の乳歯は永久歯よりもエナメル質の層が薄く、虫歯になりやすい状態です。定期的なフッ素塗布でエナメル質の外側にバリアを作ることで、歯質を強化できるでしょう。
また大人の場合、加齢や歯周病が原因で歯茎が下がり、歯の根元が露出するケースも少なくありません。この露出した部分もエナメル質の層が薄いという特徴があります。虫歯やトラブルを防ぐためにも、フッ素によるケアが有効です。
酸の影響で歯が溶け出すのを防ぐだけではなく、再石灰化させるのもフッ素の特徴です。細菌の働きも弱められるなど、フッ素塗布のメリットは多くあります。
特に効果が高いのは、乳児期の子どもたちです。永久歯が生えてから2~3年までは特に虫歯になりやすいので、フッ素のパワーもうまく取り入れ、お口の健康を守ってあげるのがおすすめですよ。
■フッ素塗布の費用とおすすめ頻度は?
フッ素塗布には保険が適用されるため、経済的な負担はそれほど重くはありません。1回あたり1,000円前後で受けられます。フッ素の効果は約3か月間継続するため、切れる直前に再度塗布する流れを続けていくのがおすすめです。
ドラッグストアに行けばフッ素配合のデンタルケアアイテムも多数販売されており、「わざわざ歯科クリニックに行かなくても…」と思う方もいるかもしれません。
一般歯科で使用するフッ素は、市販品よりも高濃度です。れっきとした医療行為だからこそ、より高い効果が期待できるので、ぜひ歯科クリニックでのケアを検討してみてくださいね。
■フッ素塗布の注意点は?
フッ素は、汚れのないきれいな状態の歯に塗布します。一般歯科では施術前にクリーニングを行うものの、事前のセルフケアも怠らないようにしましょう。しっかりと歯磨きをした状態でプロがケアすれば、さらにピカピカになります。
またフッ素を塗布したあとは、すぐに落ちないよう注意しましょう。具体的には、フッ素塗布後30分は飲食やうがいを控えることが大切です。歯の表面にフッ素を定着させるための時間を、きちんと確保してください。
特に幼い子どもの場合、ただ「ダメ」と言っても納得してくれない可能性があります。飲食以外で夢中になれるものを用意して、意識をそらすのもおすすめですよ。可能であれば1~2時間ほど待つと、フッ素定着度はより高くなります。
またフッ素塗布後は唾液を飲み込まず、できる限り吐き出すようにすることも重要なポイントです。体内に取り込むフッ素の量をできるだけ少なくして、中毒症状が起きるのを避けてください。
とはいえ、唾液の分泌を自分の意志でコントロールするのはほぼ不可能です。吐き出したくても、常にそれが可能な環境とは限らないでしょう。あくまでも「できるかぎり」で構わないので、体内に取り込む量が少なくなるよう意識してみてくださいね。
■フッ素塗布で大切な歯を守ろう
残念ながらフッ素塗布は、1回のみのケアで十分な効果を得られるわけではありません。お口の健康を守るためには、定期的かつ継続的なケアが必須です。
フッ素の力をうまく取り入れれば、虫歯を予防しやすくなります。トラブル予防のために、ぜひ役立ててみてくださいね。





