顎骨骨髄炎とは?
むし歯によつて歯の神経が侵されるさ最初は痛みが出ますが、神経が完全に死んでしまうと痛みがなくなることがあります。放っておくと歯の根っこの先まで細菌が感染し、歯の周りの組織に炎症がおこったり、痛みがでたりします。さらに放っておくと細菌が歯の根の先から顎の骨の骨髄の中まで感染し、顎骨髄炎という病気を起こすことがあります。
顎骨髄炎とは、抗クス内の最近がむし歯や歯周病などを通じて顎の骨の骨髄にまで感染が及んだものです。症状としては、急性期には発熱、激しい痛み、顎の腫れなどがみられます。その他、腐骨(感染により腐った骨)が形成されたり、膿が溜まったりします。症状もなく、慢性化することもあります。まて、顎の骨の中を通っている神経に影響を及ぼし、感覚の麻痺を起すこともあります。
とても怖い病気です。もし顎骨骨髄炎にかかってしまったら、治療法として発熱により全身的な消耗が無ければ、安静にして対処療法を行います。抗菌薬の点滴静脈注射だけでなく、骨髄の病変部を抗菌薬を含んだ液で洗い流す治療が必要です。炎症を起こしている部分の骨を表層より削り取ることや骨の切除などの手術が行われ、場合によっては高圧酸素療法も併せて行われます。
慢性化して再発を繰り返すことが多いので、急性期が過ぎたら、原因となっている歯を抜歯し、腐った骨を除去します。むし歯や歯周病は放っておかず、歯医者さんへ行くようにしてください。
上顎洞炎(蓄膿症)とは?
上顎骨の上、鼻の両側の位置にある骨の空洞部を上顎洞と呼びます。上顎洞に感染を起こした状態を上顎洞炎(蓄膿症)といい、その原因が歯と関係したものを歯性上顎洞炎といいます。
上顎洞炎の形や大きさは人によってさまざまで、個人差がありますが、上顎洞の底は上顎の臼歯部の歯根ときわめて接近しており、むし歯や歯周病を治療せずに放置していると、炎症が上方に波及して、容易に歯性上顎洞になることがあります。一般的には片側だけに起こることが多いようです。
急性の場合には、歯の痛みに続いて、突然悪臭の強い鼻汁(膿)や頬の痛み、違和感が表れます。慢性の場合には、歯の痛みは、比較的少ないようです。原因菌はブドウ球菌、レンサ球菌などで口の中に常時存在する菌が感染源となることが多いと言われています。
歯性の場は、耳鼻咽喉がで上顎洞炎の治療のみを行っても良くなりませんので、原因歯であるむし歯や歯周病の治療も同時に行う必要があります。まずは投薬(抗生剤)を行い、毛原因となっている歯の治療、保存不可能な歯は抜歯、上顎洞に膿が溜まっている場合は膿の排出などを行います。それでも症状が改善しないしない場合は、根治手術(蓄膿症の手術)などが必要になることもあります。
気になる症状がおありの方は歯科医院に相談して、耳鼻咽喉科もある病院歯科口腔外科への受診をお勧めします。





