フッ素は虫歯予防に大きな効果を発揮します。歯にフッ素を塗布することにより、虫歯菌のはたらきを弱めたり、歯の表面を溶けにくくするなどのメリットがあります。
お子さんの歯にもフッ素塗布がおすすめです。「まだ子供なのにフッ素塗布をしても大丈夫なの?」と心配になるかもしれませんが、お子さんでも問題なくフッ素塗布をおこなえます。
フッ素の効果はかなり大きい!
歯の健康を守る方法のひとつとして、フッ素の利用はとても効果的です。フッ素は以下のようなはたらきをします。
- 虫歯菌のはたらきを弱くする
- 歯の表面を溶けにくくする
- 溶けた部分の修復に役立つ
虫歯菌のはたらきを弱くすると、歯垢が酸を作り出しにくくなるという効果も生まれます。酸が多くなると口の中が酸性になり、虫歯ができやすくなってしまうため、酸が作りにくい状態になるのは虫歯予防に効果的なのです。
フッ素は歯の表面を溶けにくくする効果もあります。また、すでに溶けてしまっていたとしても、修復の手伝いをしてくれます。このような状態はやはり虫歯ができにくくなるため、健康な歯を保つためにもぜひフッ素塗布がおすすめなのです。
小さなお子さんでもできるフッ素塗布
フッ素塗布は小さなお子さんでも、安全におこなうことができます。歯医者でフッ素塗布をするのも良いですし、日頃からフッ素入りの歯磨き粉やマウスウオッシュを使うのも効果的です。
歯医者ではお子さんの定期検診のときにフッ素塗布をおこなっていることがほとんどです。もちろん先に親御さんに事前説明をし、無断でおこなうことはありませんのでご安心ください。
フッ素入りの歯磨き粉やマウスウオッシュは、ドラッグストア、スーパーでも購入できます。「どれを買ったら良いか分からない」「子供には何がいいの?」と悩んだら、歯医者で取り扱っている製品の購入をおすすめします。
歯磨きが難しい年齢のお子さんにはスプレーやジェルを
就園前の年頃だと、まだ歯磨き粉を使うことに抵抗があるかもしれません。歯磨き粉をしっかり使うのが難しいのなら、スプレーやジェルを使ってフッ素を取り入れましょう。
スプレーやジェルでも、フッ素の効果はきちんと発揮されます。また、赤ちゃん向けに歯磨きシートも売っています。この中にはフッ素を配合しているものもあるため、まだ歯ブラシが難しい年頃なら、こういったものを上手に取り入れてみてください。
泉田歯科医院では、うがいがまだ上手にできない子どもには、ジェルを歯磨き粉の代わりとしておすすめしています。また、うがいが出来る子どもでも、歯みがきした後のむし歯予防でジェルの使用をおすすめしています。
「ホームケアだけでは難しいな」と感じたら、ぜひ小児歯科に相談してみてください。お子さんの歯の健康のため、できる限りのアドバイスをいたします。