お子さんの歯に虫歯を発見しても、「どうせ永久歯に生え替わるから様子見でいいかな」と考えるのはあまりおすすめできません。できれば早めに小児歯科へ連れて行ってあげてください。
乳歯の虫歯は永久歯に思わぬ影響があります。早めに発見・ケアすることで、健康な永久歯に成長できるようになりますよ。
■小児歯科で早めの虫歯ケアが必要な理由
乳歯の虫歯を放置していると、永久歯に生え替わっても虫歯になりやすいと言われています。大人になっても健康な歯で生活するためには、乳歯の虫歯を早めに治療することがとても大切です。
乳歯の虫歯は大人の虫歯のようにあまり色が変わりません。大人の虫歯なら虫歯の部分が茶色や黒になり、「虫歯だ！」とすぐに分かります。しかし乳歯の場合は色が白いままのため、気付いたときにはかなり進行してしまっているケースがあるのです。
進んだ虫歯は痛みを生じさせ、治療も長びいてしまう傾向があります。保護者のかたが普段から歯磨きを手伝い、口の中をチェックして、早めの虫歯発見を心がけてあげてください。
■乳歯の虫歯が進むとどんな症状が出る？
乳歯の虫歯に気付かず、そのまま進行を続けると、お子さんにとって不快な症状が発生しがちです。
・痛みが出てきてしまう
虫歯が進行して神経まで侵してしまうと、お子さんは痛みを訴えるようになります。大人でも虫歯の痛みは耐えがたいものですし、ましてや小さな子どもならもっと辛いでしょう。
・永久歯の質が低下してしまう
乳歯の虫歯は進行具合によって歯根まで悪影響をおよぼします。膿んでしまうのです。乳歯の歯根が膿むと永久歯が弱くなったり、変色する可能性があります。
・永久歯の歯並びに影響する
虫歯によって乳歯が早く失われてしまうことがあります。すると年齢に応じた発達が足りなくなり、永久歯が生えるスペースが不足するケースも。矯正が必要な歯並びになることも否定できません。
■子どもは虫歯を自覚しにくい！歯科で定期検診を
小さなお子さんは虫歯を自覚しにくい傾向があります。前述のとおり、乳歯の虫歯はあまり色が変わらないため、目視ではなかなか見つけられません。大人でもそうなのですから、お子さんはもっと分かりにくいでしょう。
その分、虫歯が痛み始めるまで気付けないお子さんが多いのも事実です。大人が気を付けてあげるのが一番の対策です。
小児歯科へ定期的に通い、虫歯のチェックやフッ素塗布をおすすめします。このときに虫歯を見つけられればすぐに治療できますし、お子さんの負担も軽くて済むでしょう。
最近はお子さんが通いやすい雰囲気の小児歯科も数多くあります。お散歩気分でぜひ定期検診を受けに行ってみてください。
