■子どもの矯正治療、いつから？
お子様の歯並びが悪いことに気が付いたり、歯科健診で指摘されたりした時に、治療はいつから始めるのがよいのか迷うことがあると思います。そのような時には、矯正歯科専門医院やかかりつけ歯科医院相談するのがベストです。
相談に行った時点で、治療できることや将来的な展望をおしえてもらい、治療の開始時期を決めるのがのがよいと思われます。
しかし、子どもの頃から行う治療は発育を伴いますので、その後に再発したり新たな不正咬合が出現したりすることもありますので、成長過程での矯正治療に際しては発育が終了するまで長期的に経過をみていく必要があります。
また悪い癖、例えば口呼吸や飲み込むときに舌が前に出る癖、指しゃぶりなどによって歯並びが悪くなることがありますので、歯追記時期にこのような癖をなおすことで後の治療を有利に進めることもできます。
子どもの時期の矯正治療は取り外しの装置を使用することもあり、本人のみならずご家庭の協力も必要となることが多いので、治療開始にあたってはこどもの性格や生活習慣などもよま考えて決めましょう。もちろん相談した時点では、経過をみて全ての歯が永久歯になってから治療した方が良い場合もあります。
以上のことからも、専門的な知識を持つ歯科医師に相談することは、子どもの歯並びの治療の適切な開始時期を決めるのに必要なことだと考えます。
■子どもの矯正治療は早めにチェックを
矯正治療は、乱れた歯並びや噛合せを、歯を動かして正す方法です。日本ではむし歯への取り組みこそ進んできましたが、矯正治療はネガティブな印象が強くあり、これまであまり一般的ではありませんでした。ですが欧米では、小児の矯正もフィットネスで健康管理するのと同じレベルでとらえられており、「子どものうちに美しい歯にする」という意識が強くあります。
そして現在、ようやく日本でも少しずつその意識が浸透してきています。成長段階にあるお子様は歯やあごの骨のコントロールがしやくす、成人と比べて早く治療を終えることができます。また無理なくスムーズに進められるため見た目も美しく整い、大人になってからはじめるよりも自然で機能的な口元を手に入れることができます。
一般的に保護者の方にも浸透している、受け口や開咬（前歯がかみ合わない状態）などは学校検診ででチェックが付き、受診を勧めらられる場合が多いのです。しかし、現代っ子はあごが小さくなっており、永久歯があごの骨の中に埋まっていたり、また歯が先天的に多かったり少なかったりする場合もあります。これらはレントゲン検査をしないと見落とされがちです。
綺麗な歯並びに見えても、7歳～8歳頃に一度歯科医院を受信されて、そのような問題点がないかどうか検査されることをお勧めします。
