最初は軽度の虫歯・歯周病も、症状が進行すれば歯を失う原因になりかねません。早期発見・早期治療はもちろん、普段から予防を意識したいところです。
虫歯・歯周病の発生は、私たちの生活習慣と密接に関わっていることをご存知ですか?予防につながる生活習慣について、わかりやすくお伝えします。
■虫歯・歯周病予防に役立つ5つの生活習慣
日々の生活の中で虫歯予防を意識するなら、ぜひ以下の5つの生活習慣を取り入れてみてください。
- バランスの良い食生活
- 喫煙習慣からの卒業
- ストレス低減
- 睡眠の質と十分な時間の確保
- 適度な運動習慣
虫歯菌の大好物は、甘いもの。
不規則な食生活で口の中に食べ物が入っている時間が長くなると、虫歯発生リスクが高まってしまいます。
また栄養バランスが崩れると、身体全体のバランスが崩れ、各種疾患への抵抗力も弱まってしまうでしょう。喫煙やメタボリックシンドロームは、歯周病との関連性が指摘されています。
喫煙は避け、適度な運動で健康的な状態をキープしていきましょう。睡眠不足やストレスも、人間の免疫力を低下させる原因に。普段から健やかな生活を送れるよう意識してみてください。
■日々の口腔ケアも重要
虫歯や歯周病予防のためには、日々のケアも重要です。食事の時間を決め、ダラダラ食べをしないように意識したら、食後の口腔ケアを習慣化しましょう。
歯ブラシで汚れを除去するだけでも効果が期待できますが、フッ素入り歯磨き粉や液体歯磨きを使用するとより効果的です。特に液体歯磨きは、口に含んでうがいをするだけでOKです。
歯磨き粉のように研磨剤が含まれていないので、磨き過ぎが原因で歯の表面を傷めることもありません。
力の加え過ぎで歯茎を傷つけることもなく、安心して使用できます。「夜寝る前は電動歯ブラシで徹底ケア、職場でのランチ後は手軽に液体歯磨き」など、状況に応じて選択するのもおすすめです。
■身近なところに潜む注意点
虫歯予防のためには、口の中をできるだけ清潔にし、酸性に近付けないための努力をするのがおすすめです。清涼飲料水やフレーバー付き炭酸水は、私たちの生活に身近なもの。
しかしこれらの飲料の中には酸性度が高いものも多く、口の中を「虫歯になりやすい状態」に近付けてしまいます。
飲む機会が多ければ多いほど酸性状態が長くなり、虫歯菌にとって居心地の良い環境になるという点を、頭に入れておきましょう。
また食事をする時間は、就寝時間の2時間以上前に設定するのがおすすめです。私たちの口腔内は、唾液によって汚れを溜めない仕組みになっていますが、就寝中は唾液の分泌が少なくなります。
就寝前の時間をしっかり確保するだけで、虫歯予防につながります。
■一般歯科での早期発見・早期治療も忘れないで
虫歯も歯周病も、普段の予防ケアはもちろん、早期発見・早期治療が重要です。今回紹介した生活習慣を意識しながら、一般歯科で定期的に歯科検診を受けることも忘れないでください。
総合的なケアで、いくつになっても健康的な歯を守っていきましょう。