院長ブログ

歯科治療が怖い・妊婦さんの歯科治療

歯科治療が怖い

歯の治療がとても痛かった、怖い思いや嫌な思いをしたなどの経験がある人は、強い不安・恐怖から歯科を受診ができなくなることがあります。定期健診を受けずに病気を放置すると、大きくお口の健康を損なう恐れがあります。

お口の中に不具合が生じた場合、大抵は不安があっても勇気を振りしぼって歯医者へ行き、我慢して何とか治療を受けるものですが、歯科治療がトラウマになってしまって、いわゆる歯科治療恐怖症の方ではそれができません。やっとの思いで歯科を受診しても、歯科医師の説明を受け入れることができない、診療台の上で泣いてしまう、また冷や汗や息苦しさなど身体症状が起きることもあります。

そのような方の治療には、笑気ガスや薬物によって感覚を鈍くする方法、鎮静剤などを静脈内に投与する静脈内鎮静法がありますが、それも無理な場合は全身麻酔で歯科治療を行う方法もあります。恐怖症が重症な場合、また緊急的な治療が必要な時や、一度にたくさんの処置をしなければならない時に恐怖を感じず治療が受けられます。そのためメリットが多く、このような治療に取り組む歯科医院も増えてきていますが、まだまだ対応している歯科医院の数は少ないのが現状です。

一方、イギリスでは歯科恐怖症を克服する治療法の一つとして心理療法で恐怖症を緩和できるという報告もなされています。日本でもリラクゼーションに重きを置く歯科医院も増えていることら、軽い恐怖症や歯科が苦手な方であれば、急性症状の発現や大規模な庁が必要となる前に、お口の健康を管理しながら(口腔ケアを含む口腔健康管理)、徐々に歯科医院(治療)に慣れていく方法でトラ馬の克服(脱感作)を目指した方がいいでしょう。

勇気を出して! 痛くなる前に歯科医院定期的に受診されることをぜひお勧めします。

 

妊婦さんの歯科治療

もうすぐママになることがわかったらいろいろ準備で忙しくなりますね。ママのお口の中は準備できていますか? 昔から「出産すると歯が悪くなる」とよく言われます。実際、妊娠中は、歯ぐきが腫れる、むし歯がふえるなど口の中のトラブルが多く起こります。実はこれは女性hormoneの変化で歯肉炎が起こりやすくなることや、つわりで歯みがきができないこと、唾液量が減ること、甘いものや酸っぱいものを食べたくなること、などが原因です。

歯ぐきが腫れたまま放置して歯周病に進行すると、早産や低体重児出産の可能性が高くなります。また、ママに虫歯の原因菌があると、出産後に唾液を介して虫歯の原因が赤ちゃんへ感染し、赤ちゃんも虫歯ができやすくなります。

妊娠中は安定期の間なら歯科治療が可能です。歯科のレントゲン撮影の放射は微量で、防護用エプロンも着用できるので赤ちゃんへの影響は心配ありません。使用する局所麻酔も帯磁に異教がないことが報告されています。飲み薬は比較的安全性が高いものを選んで処方します。

むし歯や歯周病の初期症状には気づきにくいものです。しかし、そのまま放置したり無理して痛みを我慢したりすると、母体にも赤ちゃんにもストレスがかかります。また出産後は育児が忙しく妊娠中よりも通院が大変になり、口の中の状態がもっと悪くなってしまうことが多いです。

妊娠と関係なく日ごろからかかりつけの医院でお口の中の状態を診てもらうことが大切ですが、もし、もうすぐママになることが分かったら、妊娠中はむし歯や歯周病になりやすいことを理解して早めに健診を受けるようにしましょう。そして比較的体調の安定する妊娠中期に歯科治療を終わらせるようにしましょう。

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