院長ブログ

マウスガードをご存じですか?・薬が原因のドライマウス

マウスガードをご存じですか?

マウスガードとはマウスピースとも言われ、ラグビー、アメリカンフットボール、野球、サッカー、バスケットボール、ボクシング、空手など、プロアマ問わず多くの人々に使用されています。

特に、スポーツに励む成長過程の子供たちの脳震盪(のうしんとう)、むち打ち症、口腔内外傷、歯折れの防止ほか、額関節の保護といった安全・予防策に重要な役割を果たしています。また、マウスガード装着による余裕と安心感が、接触の多い「コンタクトスポーツ」における積極的なプレーを生み出し、競技力の維持・向上をサポートするなど、心理的効果も上げています。

近年、普及されつつあるカスタムメードタイプ(オーダーメイド)は、歯科医師が個人の歯型をとり、製作されます。軽量で適合性も良くもかつ歯科医師が模型上で調整可能なため違和感も少なく、望ましいタイプと思われます。

マウスガード装着にあたり、小、中、高、大学生、社会人のその時々のさまざまなライフステージに合わせて、掛かりつけ歯科医師に十分納得のいくまで相談し、理解することが大切です。マウスガード装着が義務化されていないスポーツ、年齢でも、必要とされていることを認識していただければ幸いです。ご自身のスポーツライフの安心と安全のために、ぜひマウスガードをご活用ください。

薬が原因のドライマウス

ドライマウスとは、だ液が減少し口の中が乾燥する状態で、口腔乾燥症と言います。その症状には、

  • 口の中が乾燥し夜中に何度も目を覚ます
  • 口の中がネバネバする
  • 食べ物が食べにく
  • 会話がしにくい
  • 舌が痛い

などがあります。

だ液には後半作用や消化を助ける作用、食べ物のを飲み込みやすくする作用があります。唾液が減少すると、口の中に細菌が増殖し、むし歯が増えたり、口臭が強くなったり、口内炎も頻発すると言われています。これらのドライマウスを引き起こす原因として最も多いのが薬の副作用によるものです。複数の薬を服用している高齢者にドライマウスが多いのも、そのためだと言われています。

例えば抗不安薬や抗うつ薬は、感情をつかさどる脳の部分に作用しますが、この部分は唾液の分泌もコントロールしているため、薬の影響を受けてしまいます。特にドライマウスを起こしやすい薬は、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、抗パーキンソン薬、降圧薬、抗ヒスタミン薬、利尿薬、抗コリン作用薬、抗ケイレン薬、鎮痛薬、気管支拡張薬など様々です。

薬には薬局で発行される情報用紙の記載に「服用すると口が乾くことがあります」と書かれたものもあります。もしそのような記載があっても、自己判断で中止するのは絶対に避け、必ず主治医に相談するようにしてください。

薬の副作用によるドライマウスは、その服用を減量、変更、あるいは中止することにより回復する可能性があります。どうしても薬の減量や変更が望めない場合、またはそれをしたにも関わらず症状が改善されなかった場合は、保湿剤を利用した対症療法や、だ液の分泌を促す唾液腺マッサージなどを実施するのがよいと思われます。

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