インプラント

Implant

Implantインプラント治療に対する思い

インプラントのはじまり

今から3年前、ちょうど雨の日の朝でした。
泉田歯科医院の玄関に70歳を過ぎたご老人が立っていました。
顔に生気はなく、うつむき加減でやや暗い表情でした。
吉田栄治さん(仮名、77歳)。
初めての出会いです。

吉田さんは、待合室を通り抜け、受付で「初診だがすぐに診てほしい」と、やや強い口調で語り始めました。
当医院の受付山田さんが、当医院は予約制で予約が必要と説明、その時は予約だけ取り、静かに立ち去ったのでした。

夕方、予約時間に現れた吉田さんは、当医院の初診カウンセリングを受けます。
カウンセラーは、当医院勤務歴20年になる小木戸さん、このご老人のお話を、延々1時間にわたりカウンセリングしました。

吉田さんのお話は「入れ歯が噛めない、硬いものが噛めない、食事しても味を感じない、うまくしゃべることができない」今までに上下6組の入れ歯をお持ちで、保険ではなくすべて自費で入れたとのことでした。
表情は暗く、失望感が漂っており、その眼は藁をもすがるようでありました。

初診カウンセリングが終わり、私はカウンセラー小木戸さんからの報告書に目を通し、今度は治療椅子に吉田さんに座っていただき、じかにお話を聞きました。
その口調は、重く、暗く、そして寂しげでもありました。

実は、当医院に来る前に他の歯医者さんにいき、同様に相談したとのこと、そこでは「骨が痩せているからインプラントもできない、どうしようもない、今の入れ歯で慣れるしかない」と言われたとのことでした。

私は、まずCT(断層撮影)をとりました。本当に骨が痩せているのかどうか、確認するためです。結果、確かに骨は薄く、インプラントができる場所は僅かでした。
私は吉田さんに伝えました。

「確かにインプラントを入れる場所は少ないです。しかし、2本のインプラントを入れることはできます。その2本のインプラントで入れ歯を固定し、自分の歯とほぼ同じくらいに噛めるようにすることはできます。」

吉田さんは、暗い面影に、何か希望の一筋の光明を見出したかのように、わずかな笑顔を見せました。吉田さんは、上下総入れ歯です。
今回の一番大きな原因は、下あごの骨が痩せて、入れ歯が左右上下に動くというものでした。
私は治療計画として、下あごに2本のインプラントを埋入し、下の入れ歯を動かないように固定する方法をとりました。

手術は約1時間、止血まで入れて全部で2時間弱、CT(断層撮影)でうまく入っているかどうか確認し、その日は、お酒とお風呂だけ控えていただき帰宅していただきました。

それから2か月後、インプラントと骨が引っ付いていることを確認し、入れ歯を新たに作り、インプラントと連結固定しました。

翌日、新しく作った歯の調整日です。
吉田さんはいつもと同じように受付をすまし、治療椅子に腰かけました。
開口一番、
「噛める!飯がうまい!20年前の自分の歯の時と同じだ」
明るい笑顔とともに、その声は感極まっていました。

1週間後、2週間後、そして1か月後と、経過を診ていると、会うたびに

「食事がおいしい、孫と同じものが食べれた」
「自分の歯と同じようにしゃべれる」
「若返った感じ、食べる楽しみができた」

そして何よりうれしかったことは、

「これからの人生が楽しくなった、老後の不安がなくなってきた、いくつまででも長生きしたい!!」 生活が豊かになり、人生がより実りあるものに変化してきた、とっても素晴らしいことだと思いました。

吉田さんのケースは、ほんの一例にすぎません。
泉田歯科医院では多くの方々が喜んでおられます。
ここで、泉田歯科医院の“こだわりを”紹介したいと思います。

  • 泉田歯科医院では、ノーベル社、ストローマン社、ハイオッセン社、ジンマー社のインプラントを使用しています。常に「最高のものを提供したい」という私の方針です。
  • さらに、ご安心していただくために「10年保証制度」を作り、 治療を終了した方には「保証書」を渡しています。
  • CT(断層撮影)があり、安心・安全に務めています。
  • 麻酔担当医とともに、静脈内鎮静法という全身麻酔に近い形で手術をすることができます。痛みを全く感じず、寝ている間に手術を終了させることができます。
  • インプラント手術終了後も、あなたを一生の間診ていきます。
  • 私 泉田尚宏は、国際インプラント協会認定のインプラント専門医です。インプラント治療に疑問・不安をお持ちの方、なんでも相談してください。

金額が高いんじゃないかという方へ

インプラントは1本の治療費は35万~45万くらい、この値段だけでは高いと思われるかもしれません。

しかし、今現在のチタンインプラントになってから20年以上が経過し、大事に手入れすればほぼ一生使えることが分かっています。

もし、インプラントせずに、入れ歯やブリッジにした場合はどうなるのでしょうか?
入れ歯にした場合は、針金を自分の歯にかけます。
針金をかけられた歯は、負担がかかり、いずれ抜け落ちます。

そしてまた新しく入れ歯を作らねばならなくなります。その繰り返しで、最後には総入れ歯になってしまいます。

ブリッジにした場合はどうでしょうか?
ブリッジとは、両隣の歯を削って橋渡しにする方法です。皆さんもご存知の通り、歯は削れば削るほど虫歯になりやすく、そして弱っていきます。

国際的なデータとして、ブリッジの平均耐用年数は、8~10年というデータが出ています。つまり、削った両隣の歯が弱り、ダメになってしまうのです。

わたしは、入れ歯やブリッジがダメだと言っているのではありません。
入れ歯もブリッジも正しい治療法ですし、それらを入れることにより、ある程度の咀嚼能率は確保されます。しかし、残されたご自身の歯を守る、長持ちさせるという観点から見れば、やはりインプラントが治療の第一選択になるのです。

また、最近、激安インプラントと称し、1本10万~15万の料金でインプラント手術を行っているところも見受けられます。
しかし、泉田歯科医院はCT(断層撮影)をちゃんととり(術前・術後)、しっかり治療計画を立て、一流のインプラントメーカーを使用し、さらにインプラント手術終了後も10年以上の保証を行っています。

手術後は、3か月に1回のクリーニングと、6か月に1回のインプラント部のレントゲン撮影、ぺリオテスト(インプラントと骨がしっかり引っ付いているかどうか調べるテスト)を行っており、常に不測の事態に備えています。

保証のないインプラントは、保険に入らない自動車の運転と同じです。 また、術前・術後のCT(断層撮影)をせずに行うインプラント手術は、非常に危険です。骨の中には無数の血管や神経が張り巡らされています。私たちDrは、術前にそれらを調べ上げ、安心・安全なインプラント治療を行わなければなりません。術前・術後のCT(断層撮影)のないインプラント治療はとっても危ないのです。

今現在でもCT(断層撮影)を行わずにインプラント治療をしているところがあります。
もし、あなたがインプラント治療を望まれるなら上記のことを確認して歯科医院を選ばれるとよいと思います。

さらに、そこのDrがICOI国際インプラント学会、IDIAアメリカ国際インプラント協会など、一流の学会の専門医、認定医ならさらに安心できると思います。
名古屋の歯医者さんが、激安インプラントで、インプラントの使い回し事件で逮捕され、大きく新聞報道されたことは記憶に新しいことです。

すべての商品に言えることですが、異常に安いものは危険がはらんでいる場合が多いと思います。


今じゃなくてもいいんじゃないか?という方へ

何事もそうですが、タイミングがとっても大事です。インプラント手術をする場合、一番大事なのは、インプラントを埋入する場所に骨があるかどうかです。骨がなければ、骨を移植するか、人工的に作らねばなりません。

当然、感染の機会は増えるし、治療期間は長くなるし、うまくいかない場合も出てきます。放っておけば骨はどんどん痩せてなくなります。自然に骨が増えることはありません。

患者様の中に、「今はお金がないからもう少ししてからインプラント手術を受けます。」という方がおられました。結局2年後にまた来られたのですが、骨がさらに痩せており、動脈、神経のそばまで骨がなくなり、骨の移植の必要が出てきて、結局費用も倍かかるようになり、インプラント手術を断念されました。

何事にもタイミングが大事ということだと思います。 上記のような方のために、いつでも治療費の支払いに困らないように、当医院では、銀行と提携してローンを組めるようにしています。 また、クレジットカードも取り扱っています。分割で支払えるように、取り組んでいます。


長持ちしないんじゃないの?と思われる方へ

インプラント治療は、現在のチタンインプラントになってから20年以上になります。その間でわかったことは、自分の歯と同じように、メンテナンス(定期的なクリーニング)を続ければ、半永久的に使用できるというものです。

泉田歯科医院では、6か月に1回メンテナンスを行っています。
但し、上の被せものに関しては、10年経てば一度見直したほうがいいです。
車のタイヤと同じで、上の被せものは使えば使うほどすり減ってきます。10年経てば、インプラントはそのままで被せものだけ取り換えるかどうか、調べる必要があります。


おわりに

今、新聞などでも取りざたされていますが、咬合喪失(つまりかみ合わせが異常な人、かみ合わせのない人)は、寝たきり老人、認知症、アルツハイマーになる確率が非常に高くなることが分かっています。

逆に、自分の歯が生えそろっている人、自分の歯をなくしてもインプラントで咬合を回復してる人は、直立歩行でき、寝たきり老人になる確率は極めて低くなっています。
噛むという咀嚼運動が脳に与える刺激は、人体に大きな影響をもたらすのです。

私は、今までインプラント治療の長所を話してきました。しかし、皆さんは誤解しないでください。一番大事なのは、もって生まれた自分の歯をいかに長持ちさせるかなのです。できるだけ神経を取らず、被せものをしないで自分の歯を一生使えるようにする、これが一番大切なことなのです。

いかにインプラント治療が優れているとはいえ、ご自分の持って生まれた歯にはとても及ばないのです。ただ、不幸にして歯を失ってしまった場合、第一選択は間違いなくインプラントということができます。
ご理解いただけましたでしょうか?

日本という国は今、とっても恵まれていると思います。私は2014年8月上旬、ドミニカ共和国に行ってきました。カリブ海に浮かぶ小さな島国です。そこで多くの患者さんにインプラント治療を含め、歯科治療をしてきました。

もちろん、ボランティアです。社会奉仕です。ドミニカの皆さんはとっても喜んでいました。 そこで感じたこと、それは感謝することの大切さだと思いました。

ドミニカは、日本に比べ、貧しく、十分な設備もなく、十分な治療も受けることができません。わしたちはそこで、たくさんの「ありがとう」をいただきました。医療の原点を見た思いでした。

*最後まで読んでいただいたあなたへ長く読んでいただきありがとうございました。私はあなたに間違った選択をしていただきたくないのです。そのために、多くの自分の歯を失い、健康を失い、認知症になり、そして寝たきり老人になっていく、そういう人生を歩んでほしくないのです。

いつまでも健康で、おいしく食事ができ、いくつになっても家族団らんで楽しく食事ができる、そういうクオリティの高い生活をしていただきたいのです。
それは決して夢ではありません。事実を知り、行動できるあなたの決断次第だと思います。

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