今日は春の陽気が心地よく、過ごしやすい日ですね、いかがお過ごしですか? 今日の“豆知識”お役に立つと嬉しいです♪
歯の形とその歯働き

永久歯は6歳ころから生えは死せるも12歳ごろに生えそろいます。全部生えそろうと、前歯から奥歯まで親知らずを除いて上下左右で各7本ずつの計28本が正常な数です。各7本のうち前方の3本を前歯、後方の4本を臼歯といいます。ですから、前歯は全部で3×4=12本、臼歯は4×4=16本です。
前歯のうち、真ん中にある歯は中切歯と言い、鍬のような形をしているので、物をくわえたり、噛みきるのに使われます。中切歯の隣の前歯は側切歯といい、やはり中切歯と同じような形と働きが有ります。前から3番目の歯は牙のような形をして犬歯といわれ、上下の犬歯で糸を切ることもできることから別名「糸切り歯」とも言います。また、犬歯の根は他の歯に比べて最も太くて長いので水平方向からの力に対しての抵抗力も最も強く、そのため顎の働きをコントロールする役目も持っています。一方、臼歯は臼のような形をしているので食物を噛んですりつぶし、吞み込み安くする役割があります。
ところで哺乳動物の中でもライオンやトラなど猫科の肉食動物はほとんどの歯が牙のような犬歯に近い形をして、下顎の動きも犬歯に近い形をして、下顎の動きも肉を切り裂くような縦方向の運動しかしません。顎関節も蝶番構造になっており、下顎が縦方向の運動しかできないようになっています。ところが、牛や馬やラクダなどの草食動物はほとんどの歯が臼状の形をして。下顎は草や穀物をすりつぶすような横方向の運動しかしません。
顎関節は肉食動物と全く異なり、主に下顎が横方向に動きやすくできています。ヒトやサルは雑食動物といわれるように、肉食、草食両方の性質を兼ね備えています。すなわち、前歯ではかみきり、奥歯ではすりつぶす働きがあり、そのため、顎関節も下顎が縦方向や横方向に自由に動けるような複雑な構造にできています。それぞれの動物には、食べ物に応じた歯の形や働きが備わっていることは興味深いですね。
障害者の歯科診療
大阪府医師会では、昭和49年度(1974年度)から障がい者(児)の歯科診療に取り組んできました。当時は大学病院にも障がい者を担当する診療科はなく、全国的にも戦記的な役割を果したといえます。当時小学生で初診だった人が、今は60歳代になっています。
むし歯や歯周病は、口腔内の細菌によって起こる感染症ですが、原因であるプラークを取り除くためには正しい食習慣と口腔清掃が大切で、生活に根差した取り組みが必要です。つまり感染症でありながら、生活習慣病と似た側面があるといえるかもしれません。
50数年前に障がい者歯科が発足した当初は、巷は子どものむし歯で溢れかえっていて、どこの歯医者も満員で、とても一般の開業医が特別な治療が必要な障碍者の治療に時間を割ける状態ではありませんでした。
従って障がい者歯科診療所の第一の目的は、とにかくむし歯の治療を行って苦痛を取り除くことでした。やがて大学にも障害者歯科診療科ができ、地域の歯科医師会でも取り組みが始まり遅まきながらも体制が整って来ました。また受診者も年とともに年齢が上がり、むし歯に加えて歯周病治療が必要になってきました。
これらは治療したら終わりではなくて、治療後のメンテナンスがきちんとできていないと、翌年には再発して再治療が必要という羽目に陥ってしまいます。セルフケア(ホームケア)がどこまでできるかを判断し、適切なプロフェッショナルケアを行っています。
障がい者歯科では、早期発見・早期治療(二次予防)が大切であるのみならず、お口の健康を保って再発を予防する口腔ケア(一次予防)の重要性をいくら強調してもし過ぎることはありません。





