歯の豆知識

子どもの虫歯予防はどうすれば良いのか

こんにちは、泉田歯科医院です。今日は「子どものむし歯と正しい習慣」についてのお話しです。

子どもの虫歯予防はどうすれば良いのか

子どもの笑顔、美しい白い歯。親として「この笑顔をいつまでも守りたい」と願うのは当然のことでしょう。近年、乳幼児期の虫歯は減少傾向にあると言われています。しかしこれは口内のケアを怠って良いということではありません。

「うちの子は毎日歯磨きしているから大丈夫」そう思っていませんか? 実は、子どもの歯は大人以上に虫歯のリスクと隣り合わせなのです。子どもの笑顔を守るためには、正しい知識と毎日の習慣が重要にちなります。

■親子の共同作業! 正しい歯磨き習慣を

子どもの歯は、大人の歯に比べてエナメル質が薄く、やわらかいという特徴があります。エナメル質とは、歯の表面を覆う硬くてツルツルした層のことです。虫歯菌の攻撃から歯を守ってくれる、いわば歯の守護神のような存在になります。しかし、子どものエナメル質は未熟なため、虫歯菌の出す酸に弱く、簡単に溶かされてしまうのです。

さらに、甘いお菓子やジュースを頻繁に摂取する食生活、正しい歯磨きが習慣化されていないことなども、虫歯リスクを高める要因となります。

また、歯磨きは虫歯予防の基本中の基本ですが、ただ闇雲にゴシゴシ磨けば良いというわけではありません。大切なのは、「正しい方法」で「丁寧に」磨くことです。小さなお口には、ヘッドの小さい、毛先の柔らかい歯ブラシを選び、年齢や歯の大きさに合わせて適切なものを使うことが大切です。

歯磨きを楽しい習慣にするために、親子で一緒に歌を歌ったり、絵本を読んだりしながら、楽しく歯磨きタイムを過ごしましょう。子どもは、自分で丁寧に歯を磨くことが難しいものですから、小学校低学年くらいまでは、必ず保護者の方が仕上げ磨きをしてあげてください。特に、歯と歯の間や奥歯の溝など、磨き残しがないか丁寧に確認しましょう。

 

■ダメだと決めつけない! 食生活を見直すヒント

「甘いものは虫歯のもと」だからといって、頭ごなしに禁止してしまうのは逆効果です。子どもの食に対する好奇心を育みながら、上手にコントロールしていくことが大切です。

だらだらと長時間甘いものを口にしていると、虫歯菌が繁殖しやすい状態が続きますので、おやつの時間や量を決めて、メリハリをつけましょう。ジュースやスポーツドリンクは、糖分が多く含まれているため、虫歯のリスクを高めます。普段の飲み物は、水やお茶にすることを心がけるとむし歯のリスクを下げることにつながります。

おやつには、果物やヨーグルト、チーズなど、歯に良い影響を与えるものを選びましょう。キシリトール配合のお菓子などもおすすめです。

■フッ素の力で、歯を強くコーティング

フッ素は、歯の表面を強化し、虫歯菌の出す酸から歯を守ってくれる強力な味方です。毎日の歯磨きに加えて、フッ素を効果的に活用することで、さらに虫歯予防効果を高めることができます。

フッ素配合の歯磨き粉は、様々な種類が販売されています。年齢に合ったフッ素濃度のものを選ぶようにしましょう。歯医者さんでは、高濃度のフッ素を歯に塗布することができます。定期的なフッ素塗布は、虫歯予防に非常に効果的です。

■定期検診で、小さな虫歯も見逃さない!

「虫歯になったら歯医者さんに行く」のではなく、「虫歯にならないために歯医者さんに行く」という意識を持つことが大切です。子どもにそのような意識を持ってもらうには、まず親がそれを「当たり前」のこととして生活することが大切です。

定期的な検診は、早期発見・早期治療はもちろんのこと、歯磨きのアドバイスやフッ素塗布など、様々な角度から子どもの歯の健康を守ってくれます。

歯医者さんは怖い場所ではありません。子どもが安心して治療を受けられるよう、優しい雰囲気の歯医者さんを選ぶことも大切です。親御さん自身が定期的に歯科検診を受けることは、子どもの歯の健康を守る上でも重要です。

子どもの笑顔は、家族みんなの宝物。その笑顔を守るために、今日からできることから始めてみませんか? 正しい知識と毎日の習慣で、虫歯のない、健康な歯を育んでいきましょう。

  • 電話でのお問い合わせ
  • アクセス
  • WEB初診予約