朝晩は涼しくなり過ごしやすくなってきました。夏バテ、大丈夫ですか? 今日も歯科の豆知識、お届けします。
子どもの歯の生え変わり時期には、さまざまなトラブルも付き物です。「歯がグラグラし始めたのに、なかなか抜けない…」となれば、親も子どももソワソワしてしまうでしょう。グラグラしている歯がなかなか抜けないときには、どう対処すれば良いのでしょうか。小児歯科スタッフ目線で、アドバイスと注意点をお伝えします。
■グラグラ乳歯がなかなか抜けない原因は?
乳歯がグラグラし始めたのになかなか抜けない場合、以下のような原因が考えられます。
- 永久歯が先天的に欠如している
- 永久歯の位置がズレている
- 永久歯が骨に埋まっている
- 乳歯が癒合している
乳歯がグラグラし始めるのは、永久歯の芽が育ち乳歯の根っこが吸収されるためです。永久歯がもともとない場合や成長が遅れている場合、乳歯はなかなか抜けません。また永久歯そのものに問題がなくても、生える位置がズレていれば乳歯の根の吸収は進みません。骨に埋まっている埋伏歯や2本がつながっている癒合歯も、乳歯が抜けない原因となります。
乳歯が抜けるタイミングには個人差があり、「なかなか抜けない…」と思っていても特に問題がないケースもあります。まずは一度、歯科医院で相談してみましょう。
■グラグラ乳歯を家庭で抜くのはあり?
グラグラ期間が長くなれば、じれったく感じる方もいるでしょう。「自分で無理やり抜いてしまえばすっきりするのでは?」と思うかもしれませんが、これはNGです。歯茎を傷つけたり、乳歯の根っこが残ってしまったりする恐れがあります。
歯がグラグラする状態を通り越して、歯茎にぶら下がっているだけの状態であれば、家庭での抜歯も可能です。手をきれいに洗ってから、歯を指でつかんで引っ張ったり揺すったりしましょう。抜歯後に出血が見られる場合は、清潔なガーゼを当てて5分ほど止血します。この段階になれば、乳歯が抜ける準備はほぼ整っているため、強い痛みを感じることもないでしょう。子どもが痛みを訴えたり嫌がったりする場合は、無理に作業する必要はありません。歯科医院で相談してください。
■グラグラ乳歯はどれぐらい様子を見るもの?
乳歯がグラグラし始めたとき、基本的には様子を見ていて大丈夫です。乳歯の根っこが解け切るまでには時間がかかるもの。子どもが痛みを訴える場合を除き、自然に抜け落ちるまで辛抱強く待ちましょう。乳歯がグラつき始めてから自然に抜けるまでの期間の目安は、1~2週間です。2週間たっても抜けない場合には、一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。
また以下のような場合は、様子を見るのではなく歯科医院の受診を検討してみてください。
- グラグラし始める時期が早い
- 歯をぶつけたあとにグラグラし始めた
- 治療していない虫歯がある
乳歯がグラグラし始める時期には適齢期があり、それ以前に症状が出た場合は注意してください。生え変わり以外の原因が隠れている可能性があります。前歯中央は6~8歳、前歯サイドは7~9歳、犬歯は9~12歳が生え変わりの目安です。奥歯は10~12歳を基準にしましょう。
早すぎる場合や順番を飛ばしている場合、小児歯科にご相談ください。物理的な衝撃や虫歯も、乳歯のグラつきの原因となります。思い当たる節があれば、早めの受診がおすすめです。
■自分で優しく刺激するのもあり
グラグラ乳歯がなかなか抜けない場合、子ども自身が歯の状態を気にして、グラつかないよう注意しているケースもあります。グラグラする歯を過度に避けて食事をしたり、歯を動かさないように注意したり…。こうした状況では、乳歯はなかなか抜けません。
生え変わりを促すため、子ども本人に刺激を促すのもおすすめの方法です。舌でグラグラ歯を押したり、清潔な指で優しく揺らしたりするのも効果的です。痛みを感じない程度に刺激することで、抜けやすくなります。
■生え変わり時期に気になることは遠慮なく相談
生え変わり時期の歯は、非常にデリケートです。心配ごとや痛み、不快感があれば、歯科医院で相談しましょう。専門知識を有するスタッフが、しっかりとサポートしています。





