院長ブログ

かみしめ癖って何?・舌は元気ですか?

かみしめ癖って何?

お口の中を見ると、舌の縁に歯の型がついていたり、頬の内側にスジがついたりしていませんか?これは上下の歯が接しているところに、舌や頬などの柔らかい粘膜が歯に押し当てられてついた跡です。これがあると、その人は歯を嚙みしめる癖を持っていることが分かります。

実は、安静にしているときには上下の歯は当たっていない、つまり噛んでいないのが普通なのでこの粘膜に押し当てられた跡はない方がよいのです。食事の時と荷物を持つなど身体に力を入れる時には、奥歯でくいしばるために上下の歯は当たりますがそれ以外は前歯で1、2ミリの隙間があり、安静空隙(あんせいくうげき)と言われています。

安静にしているときに噛んでしまう癖が、かみしめ癖といわれ、最近いろいろなお口の症状が原因になっていと考えられています。ただし、病気とまでは呼べないため、「癖」と呼ばれているのです。

かみしめ癖により歯を噛んでいる時間が長くなると、歯が欠ける、詰め物がはずれる、歯がぐらぐらする、歯が痛いなどの歯の症状が出ることがあります。ひどくなれば顎がカクカクという、顎が痛い、口が開かないなどの顎関節症の症状も出る場合があります。また、顎を閉じる筋肉を酷使することになり、肩こりや頭痛が生じることもあります。

対処法として、歯が当たっていることを自覚することがかみしめ癖を改める第一歩となります。「上下の歯を当てない」と書いたメモを目のつくところに貼ることが勧められており、気が付いたときに歯を浮かすようにしましょう。また、舌の先が下顎前歯の根元あたりにあると、無意識のうちに上下の歯同士が当たってしまいます。舌の位置は上顎についているのが望ましいです。唇を閉じて、舌を上顎につけて、鼻で息をすると、自然と安静位が取れます。

かみしめ癖は自分では気づかないので「癖」なのですが、身体に悪い影響を及ぼします。、一度、何気ないときに歯と歯が当たっていないか、注意してみてください。

舌は元気ですか?

「食べる」時は歯、舌、頬を強調させて食べ物を咀嚼し、飲み込んでいます。今回は舌に焦点を絞ってお話しをします。

舌は、舌の形を変える筋(内舌筋)と舌を動かす筋(外舌筋)からできています 。食事の時、舌は歯で噛み砕かれた食べ物のを集めて、舌の上で呑み込みやすい塊にして、ノドの奥へ送り込んで飲み込みます。これら一連の動作は意識的に行われるものではなく反射的に起こります。しかし、脳卒中などで飲み見込む機能が低下したりすると食べ物が誤って気管に入ってしまい誤嚥性肺炎を発症することがあります。飲み込む機能が低下した場合、トレーニングやリハビリテーションにより機能を回復することが期待できます。

若年層でもうまく舌を使えていない方がおられます。正しい呼吸法は舌が上顎につき、唇を閉じて鼻で呼吸をします。鼻呼吸がうまくできないために口呼吸になってしまっている方もおられ、歯周病やむし歯の原因となります。歯並びも舌の状態に大きく影響されることがあり、子どもの頃から舌のくせを矯正して舌の位置を正す必要があるお子様もおられます。

このように何気なく使っている舌が皆さんの健康維持に大きな影響を及ぼす要因の一つであることが少しおわかりいただけたでしょうか。安静時、舌の先は上顎の前歯の少し後ろに軽く触れている状態が望ましい位置とされています。一度確認してみてはいかがでしょうか。

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