歯の豆知識

◇子どもの歯が足りない!? パパママが知っておきたい「先天性欠如歯」

こんにちは、泉田歯科医院です。今回は「先天性欠如歯」についてお話しします。
近年、永久歯の数が足りない子どもが増えています。先天性欠如歯はおよそ10人に1人とも言われ、決して他人事ではありません。「乳歯がなかなか生え変わらない」「永久歯が生えてこない」「左右非対称になっている」などの困りごとには、どう対処すれば良いのでしょうか。子どもの歯が生え始めてきたとき、親として知っておきたい豆知識をお届けします。

 

■先天性欠如歯とは?

人の永久歯は、親知らずを除き28本です。最初に生えてくるのは乳歯ですが、その下には永久歯の芽が眠っています。乳歯が自然に抜け落ちるのは、永久歯が徐々に成長していくためです。永久歯の芽が先天的に存在していなければ、歯が生え変わることもありません。これを先天性欠如歯と呼び、近年増加傾向にあるといわれています。

先天的に歯が欠損する原因はまだはっきりとはわかっていませんが、遺伝や環境が関係すると考えられています。親に歯の欠損が見られる場合や乳歯に癒合歯がある場合は、永久歯が欠損する可能性も高まるため注意が必要です。

歯が足りていないことに気づかず放置すれば、歯並びやかみ合わせ、あごの成長や見た目に影響を及ぼします。周囲の大人が状況を把握し、適切に対処することが大切です。

■先天性欠如歯が発覚するタイミング

先天性欠如歯に気づくタイミングとして多いのは、歯の生え変わり時期です。乳歯がなかなか抜けず残っている場合、その下に永久歯の芽が存在していない可能性が考えられます。とはいえ、子どもの歯のどれが乳歯なのか、正確に判別するのは難しいもの。当然生え変わったものとして、見落としてしまうケースも多いようです。

また学校検診や歯科医院受診をきっかけに判明する事例も少なくありません。歯科医院でレントゲンを撮れば、先天性欠如歯があるかどうかは簡単に判別できます。早い段階から適切に対処できるので、一度確認しておくのもおすすめです。

■先天性欠如歯の治療方法は?

先天性欠如歯で多いのが、側切歯(真ん中から2番目の前歯)や第2小臼歯(真ん中から5番目の奥歯)が欠けているケースです。前歯や奥歯が足りていないと、食事をしっかりと噛めず日常生活に影響が出る可能性も。使う歯に偏りが生じ、負担がかかる恐れもあります。あごの成長や言葉の発達など、将来的な影響も無視できません。第三大臼歯(親知らず)が欠如しているケースもありますが、こちらは特に問題ありません。かみ合わせにも特に影響しないため、そのまま放置してかまわないでしょう。

親知らず以外の永久歯が先天的に欠如している場合、できるだけ早く状況を把握し、信頼できる歯科医師のもとで定期的な検査を受けることをおすすめします。歯の状況によって、ベストな治療法は変わってくるもの。年齢や症状に応じて、より良い道を探っていけるでしょう。「今」はもちろん、子どもの「将来」を見据えた治療が可能です。

■子どもの心のケアも忘れないで

先天性欠如歯は、子どもの心にも影響を及ぼす可能性があります。「周囲のみんなにはある歯がない」という状況は、コンプレックスの原因になり得るもの。周囲の大人は、心のケアも忘れないようにしましょう。

前歯が欠けていると、発音が不安定になります。サ行やタ行は特に影響が出やすく、不明瞭になりがちです。活舌の悪さから、子ども自身が話しづらさを感じてしまうケースも少なくありません。発音や活舌の問題は、小学校入学以降の対人関係に大きな影響を及ぼすことがあります。早めのアプローチで状況を改善できる可能性もあるので、子どもの心に寄り添った対応を心がけましょう。

■子どもの歯の不安は歯科医院で相談を

先天性欠如歯は決して珍しい症状ではありません。とはいえ実際に「自分の子どもの歯が足りない!」ということになれば、焦ってしまうママやパパも多いでしょう。まずは落ち着いて、歯科医院を受診しましょう。本当に歯が足りていないのか、きちんとした検査を受けるのがおすすめです。早い段階から状況を把握することで、治療の選択肢の幅も広がりますよ。

 

 

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